2013年御翼1月号その2

聖書は医学的に正しい記述の宝庫 水上治(みずかみおさむ)医師

 11月23日の祝日、日本クリスチャン女性禁酒同盟の第六回全国大会が行われ、小学生たちも純潔宣言をした。講師として招かれたクリスチャン医師・水上先生は、聖書にある食物に関する記述が医学的な根拠があるかを四十年間調べて来られたという。その結果、キリストへの信仰を持つことは、健康といやしに大変有効であり、聖書の食物規定には、医学的根拠があると確信された。
 アルコールに関しては、箴言二十の一「酒は不遜、強い酒は騒ぎ。酔う者が知恵を得ることはない」など聖書には酒を勧めない記述が多い。水上先生がアルコールを評価しない一番大きな理由は、脳に悪いからだという。その他、高血圧、心肥大、消化管、性腺・生殖器、ホルモン系、腎臓、末梢神経、筋肉、骨に至るまで、様々な病気をもたらすのがアルコールであると証明されている。
 聖書にある健康に関する記事を律法として守っていた古代イスラエルは、公衆衛生学的に非常に優れていた。それ故、モーセは予防医学の父とも呼ばれているという。例えば、皮膚病の隔離(レビ記十三)、排泄物の処理(申命記二十三の十三)などがある。細菌感染という概念は、ここ百年くらいのことなのに、数千年前のモーセの時代に、感染病の予防となる律法があったのだ。それ故、古代イスラエルには伝染病が殆どまん延しなかった。やはり聖書の真の著者は天地創造の神なのだと水上先生は言う。結論として水上先生は、「聖書は、信仰の書だけでなく、健康や医学に関する記載に満ちている。聖書に沿って生きるときに、我々はますます健康になり、この世でキリスト者として力強く証できる」と結ばれた。
 「私たちが、病気になりかけたり、不安になったりしたときに、神に帰ったとき、いやしが与えられやすいのではないか。クリスチャンがいろいろな意味で聖書的に生きることによって、霊的に、そして心も体もより健康になり、神を証することを主は願っておられるのではないか。それに引き付けられて、多くの方々に神様のことを証しすることを神は期待しておられる。よりヘルシーな人生を送ることで、私自身の寿命が一〜二年延びるということなど、私にとっても神にとっても、重要ではないと思う。そうではなくて、素直に神を信じ、与えられた使命、節制・禁酒を黙々と実行して行くことで、魅力的なクリスチャンになって欲しい、と神はおっしゃっておられるのだ。聖書をみて、ここに健康の原則もあると示すことで、神に立ち帰ろう、神さまはやっぱり素晴らしいね、と言える者となろう」と水上先生は言われる。

バックナンバーはこちら 御翼一覧 HOME